≪住みたい家をより良く安くするために≫ |1|2|3
(1)従来型−一括発注方式
 総合工事業者は請負契約の下で、元請として、品質管理、工程管理、原価管理、安全管理を担い、発注者の手間やリスクの低減に寄与してきました。
 しかし、コストの面から捉えると、総合工事業者は下請となる専門工事業者とは全く自由に工事契約を結ぶことができ、その内容を発注者に見せたり、指示を受けたりすることは通常ほとんどありません。
 近年、発注者をとりまく経済環境の悪化がコスト意識の高揚を促し、主として「コスト構成の透明化」「下請業者選定等の発注プロセスの透明化」「適正価格の把握」というニーズの増大により、CM方式が注目されるようになってきました。
(2)ピュアCM方式
 冒頭のCM方式の定義に定められているのが、純粋なCM方式という意味で、ピュアCMと呼ばれ、(3)に述べるアットリスク型と区別されています。
 CM方式では、設計、発注、施工に関わる各種のマネジメント業務(従来の一括発注方式においては設計者、発注者、施工者がそれぞれ担っていた)を発注者側で実施するものとしています。
 CMR(コンストラクション・マネージャー)は発注者とマネジメント業務契約を締結の上、発注者の補助者・代行者として発注者に対しマネジメント業務の全部又は一部を提供し、報酬を得ます。
 この場合、施工については、CMRのアドバイスに基づき、発注者が工事種別ごとに分離発注を行い、それぞれ専門工事業者と請負契約を締結します。(それぞれの専門工事業者が元請となる。)

注)発注者のニーズや工事の特性により、分離発注の態様として
1.ほとんどの工種を専門工事業者に分離発注するケース、住宅の場合20職種ぐらいになります。
2.複数の工種を専門工事業者に分離発注し、分離発注しない工種をまとめて総合工事業者に一括発注するケース。
があります。
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(3)アットリスク方式
 ピュアCM方式では、施工に伴う最終的なリスク(施工を分離することに伴う全体工事の完成に関するリスク)は発注者が負うため、発注者が支出する工事費がその分増加する可能性があります。
 米国では、発注者が支出する工事費を低減するために、CMRに通常のマネジメント業務に加えて施工に関するリスクを負わせる場合があり、このようなCM方式を「アットリスクCM」と呼びます。
 具体的には、CMRが設計の最終段階で工事費の最大保証金額を設定して施工に関するリスクを負いますが、CMRは発注者との業務範囲、責任範囲の中で、ピュアCMと同様の入札に関するマネジメントを行い、施工者(専門工事業者あるいは総合工事業者)と自ら工事請負契約を締結し、工期、コスト、品質等のマネジメントを行います。
 この場合、CMRは工事請負人的な性格を帯び、日本の総合建設業とも類似していますが、業者選定に関する発注者の裁量権が確保されており、施工者への工事費用の支払過程においてコスト情報を発注者に開示する、オープンブック方式ともあいまって、コスト構成の透明化が図られています。
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